2010年5月、それまで現代美術市場不毛の地とされてきた京都において、かつてない画期的なアートフェアが誕生しました。
市内中心部で大規模なホテルを運営するホテルモントレ京都の全面協力のもとに行われた第一回「アートフェア京都」は、スタイルこそ従来のホテル型アートフェアを踏襲するも、日本における真のアートマーケットの創出を掲げて様々なアイデアを現出し、各方面から多大な注目と支持を集め、成功裏に幕を閉じることができたのです。

入場者数述べ2,000人、うち有料入場者数は約半数。この数字だけ見れば、とても充分なものとは言えないかもしれません。
しかし入場料を2,000円に設定し、その代金を各ブースでの購入の際に還元する「デポジット制」の導入を考えれば、結果的にイベントとしての物見遊山の来客を制限し、今までのホテルフェアの過剰な混雑を解消したばかりか、真の顧客との出会いを生む機会を大幅に導いたことは間違いありません。
このアート業界初の試みに代表されるように、「アートフェア京都」はもはや行き詰まりと閉塞感に悩む日本の美術業界において、未知の一般層に訴え、ほぼ手つかずの大きな可能性を秘めた国内市場を掘り起こすため、既存のアートフェアと一線を画します。
そして京都という古来からの文化都市であり、国際的なブランドであるネームバリューを最大限に活かすことにより、これまでの東京主導のマーケティングとも違う、国内外を問わず一元的に価値を創出する現場として再興することを目指します。
やがてその試みは日本の中に留まらず、世界の中で確かな地位を築き、次世代のアートシーンの中核となることでしょう。

私達の歩みはまだ始まったばかりです。初回に顕れた様々な運営課題を洗い直し、今回は更に上質なフェア運営を誓います。
京都はもちろん、日本全国から気鋭の現代美術ギャラリー、美術マーケットの創造を狙う企業、プロジェクトを誘致します。
そして第二回の最大の注目点となるのは、前回の1フロア35室での開催から規模を二倍とし、2フロア約60 室での開催となります。
これをもって「アートフェア京都」は日本最大のホテル型アートフェアとなるだけでなく、その内容においても業界の壁を破り、乱立するアートフェアの中で一際大きな存在感を放つことでしょう。
目標10年開催、その最大の指針とする「京都を世界に誇る美術の産地、市場にする」ためのステップとして国際化も推進します。
韓国・ソウル次世代のホテル型アートフェア「DOORS」や東京の新しいアートプラットフォーム「TOKYO FRONT LINE」と連携し、アートフェアがコネクトし合うことで生まれるグローバルなネットワーク形成を目指します。
開催時期は初回から2週間後に移動することにより、「ART HK」の前週の開催となります。これはすなわち、その後に控える「アートバーゼル」までも視野に入れた上で、やがて京都から香港、バーゼルへと世界のコレクターの流れを導くことを狙っています。

初回に参加して頂いた皆様も、初めてご検討頂く皆様も、どうかこのアートフェアの可能性を感じて頂ければ幸いです。
実行委員会組織もより高度なサービスと運営を目指し、日夜準備と努力を怠りません。
皆様と今年の初夏に京都でお会い出来るのを楽しみにしております。










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